信楽から鈴鹿スカイライン、御在所ロープウェイへと滋賀県甲賀市を巡るツーリング

 

今年も梅雨の晴れ間にツーリング行ってきました。今回旅するのは滋賀県甲賀市。甲賀といえば、伊賀流(いがりゅう)と並ぶ、忍術の一派である甲賀流が有名ですが、甲賀は『こうが』ではなく『こうか』が正しい読みかたです。けっこう間違えている人が多いようですね (^^ )

そして、最終目的地は御在所岳。御在所岳とは、滋賀県と三重県の県境に位置する鈴鹿山脈の主峰で、ロープウェイに乗って山頂付近まで行けるようです。果たして どんな景色が見られるか?楽しみです。

 

 

 

信楽

大阪から国道307号線を東へ走ること1時間。先ずは、甲賀市の西端に位置する信楽へやって来ました。

 

 

たぬきの置物で有名な信楽は、当然のように町中たぬきだらけです(笑)


信楽といえば、たぬきのメージが強いですが、日本六古窯に数えられる信楽焼の歴史の中で、たぬきのイメージが定着したのは割と最近の話で、昭和26年(1951年)、昭和天皇が信楽行幸の際に、日の丸小旗を持って天皇陛下を歓迎する信楽たぬきが沿道にズラッ~と並ぶ光景が報道されたことで、全国に知れ渡るようになったのです。

※日本六古窯とは… 日本古来の陶磁器窯のなかで今も続く、信楽・越前・瀬戸・常滑・丹波・備前 の、6つの窯を指す。日本最大の陶磁器生産量を誇る美濃焼は、6古窯には含まれていません。

 

 

そんなやきもので有名な信楽ですが、ひとくちにやきものと言っても、大きく分けて陶器と磁器の2つに分類されます。原料はいずれも、粘土(ねんど)・珪石(けいせき)・長石(ちょうせき)の3つです。

  • 粘土(ねんど)→ 水を含んでいる時は柔らかく、熱すると堅くなり元に戻らない性質の土。
  • 珪石(けいせき)→ ガラスの材料となる鉱物。
  • 長石(ちょうせき)→ 焼くと珪石を熔かして、粘土の隙間を埋める効果がある鉱物。

陶器と磁器では、これら3つの配合比率が異なります。ざっくり言うと、陶器と磁器ではガラスになる成分量が違います。また使用する粘土にも違いがあり、陶器は土由来の粘土を使用するのに対し、磁器は火山岩から作られた陶石と呼ばれる不純物が少ない石を砕いて作った粘土を使用します。

 

陶器とは

上記3つの原料のうち粘土の割合が多く、吸水性が高いのが特徴です。吸水性が高いことから、そのままでは食器として使用できませんので、釉薬によって表面をコーティングする必要があります(窯の中で降りかかった灰が溶けてガラス質となり、釉薬の代わりとなる自然釉を利用した、焼締めという技法もあります)。また、陶器の表面には、貫入(かんにゅう)と呼ばれる釉薬の細かいヒビができるのですが、このヒビの隙間から料理のダシや油がしみ込んで臭いが取れなくなったり、変色やカビの原因になったりします。これを防ぐために定期的に目止め(米の研ぎ汁か、小麦粉か片栗粉を溶かした水で煮沸する)を行います。また、使用後はしっかりと乾燥させる必要があります。なんだか扱いが難しそうですが、熱し難く冷め難いという特徴から、直接手に持つ湯呑みや、暖かい料理を入れる器(土鍋など)に適しています。また、土のぬくもりが感じられる質感やデザインも魅力です。

磁器とは

上記3つの原料のうち珪石・長石の割合を多くしたもので、ガラス質でなめらかな質感となります。こちらは陶器と違って吸水性はありません。また強度も高いことが特徴で、家庭用の食器として使用されているのは、殆どがこの磁器です。こちらは、熱しやすく冷めやすいという特徴があり、陶器に比べて直ぐに熱が伝わるので、直接手に持って使用する用途には適しません。磁器のコップや器などに取手が付いているモノが多いのは その為です。

 

製造工程

製造工程は以下の通りです。

  • 成形
  • 乾燥
  • 素焼き
  • 絵付け(絵付け無しの場合もあります)
  • 施釉
  • 本焼き

※施釉とは… 陶磁器の表面に釉薬を塗ることです。ガラス質の光沢と様々な色を付けることが出来ます。

 

ちなみに、歴史の授業で習った土器というのは、粘土を使って成形・乾燥・素焼きまでの工程を行ったものですね(^^ )陶器と磁器では焼き方にも違いがあり、詳細は割愛しますが陶器に比べて磁器の方が高温で焼くことが特徴です。

現在の信楽一帯は、かつての琵琶湖底の地層にあたり、信楽でとれる粘土には有機物が多く含まれているのですが、窯で焼く際に、信楽の粘土に多く含まれる鉄分が、酸化によってほんのりと赤く発色して信楽焼特有の味わいを生み出します。この赤色は緋色と呼ばれ、信楽焼の魅力の一つになっています。テレビドラマの影響で、スカーレット (緋色)と言った方がピンとくる人が多いでしょうか (´▽` )

 

 

 

信楽高原鐡道 信楽駅

さて、やきもの の話はそれくらいにして、ツーリングの続きです。国道307号線を更に東へ走り、信楽高原鐡道の信楽駅にやってきました。

 

 

駅前に立つ有名なたぬきでんわコロナ対策によりマスクを着用していました。布団サイズのマスクですね (≧▽≦)

 

 

 

 

アセボ峠(牧甲西線)

信楽のたぬき達に別れを告げ、国道307号線を北上し、アセボ峠(牧甲西線)へ。アセボ峠は滋賀県甲賀市と湖南市を南北に結ぶ県道53号線です。勾配があり、タイトコーナーが多いのが特徴です。残念ながら展望はありませんが、交通量は少なく走りやすいので、ツーリングルートにおすすめ。

 

 

そういえば、最近は峠道でロードバイクが走っているのを見かけることが多くなりました。健康志向が高まっていることから、私の周囲でもロードバイクを始める人が増えています。継続できるかどうかは別の話ですが…(笑)

ロードバイクと言えばタイトな半袖・短パンのウェアが定番で、なんかカッコイイですが、紫外線の影響を考慮すると肌の露出は避けるべきです。肌老化の原因について考えると、実は加齢による肌の老化というの1~2割程度で、それ以外の原因は、ほとんど紫外線の影響によるものです。そんなワケで、肌の露出を抑えたウェアを選ぶだけでなく、できれば顔も覆えるようなシールド付きのヘルメットがあれば良いのですが、さすがにロードバイクでは、そんなヘルメットは無いでしょうか?… (´▽`;) ちなみに、バイクのヘルメットは、大手メーカーのものであれば、紫外線をカットするシールドが使用されています。

ヘルメットのクリアシールドに比べて、スモーク・ミラーシールドの方が紫外線カット率が高いと思っている人が多いですが、シールドの色による紫外線カット率の差はごく僅かです。紫外線対策の為だけなら、わざわざスモークやミラーシールドを選択する意味はありません。それよりも、クリアシールドに比べて暗所(夜間やトンネル内)での視界が著しく低下するというデメリットの方が大きいので、特別な理由がない限りスモークやミラーシールドの使用はオススメしません。日中に陽射しが眩しいという場合は、その時だけサングラスを使用するか、最近ではインナーサンバイザー内蔵ヘルメットという選択肢もあります。ちなみに、紫外線によって色が濃くなる調光サングラスは、ヘルメットのシールドに紫外線カット効果がある場合は、あまり意味がないので、ライディングには不向きです。反射やギラつきを抑える目的で使用する偏光サングラスが良いかもしれません。

 


少し話が逸れましたが、峠道でロードバイクを見かけることが増えました。注意したいのは、上り坂でロードバイクを追い抜く時です。上り坂では、どうしてもロードバイクの速度が落ちてしまいがちです。速度が落ちると、フラついて自車と接触する可能性がありますので、十分な距離を取って追い抜くようにした方が良いでしょう。

 

 

アセボ峠(牧甲西線)を走行途中に、同じGSX-S1000とすれ違いました。向こうも気が付いたかもしれませんね(^^ ) 向こうはマイナーチェンジ後の車両だと思います。

私のGSX-S1000は、2015年式の初期型なんですが、もし中古車を購入する場合は、2017年3月のマイナーチェンジ後の車両がオススメです。マイナーチェンジ後をオススメする理由は2つあります。つ目はマイナーチェンジによってエンジン出力が少し向上し、尚且つスリッパークラッチ(バックトルクリミッター)が追加装備されたこと。

 

もう1つの理由は、リコールではないのですが、初期型車両は、ECUの不具合により過度なエンジンブレーキと、低速走行時にエンジン回転数が不安定になる症状があるからです。

対象車両は販売店でECU無償交換してもらえるようですが、部品代は高額、交換作業も手間がかかる、おまけにリコールではない!? ということで、ハイそうですかと言って直ぐに交換というワケにはいかず、交換までにはかなりの日数を要するみたいです。低速走行時の乗りやすさやエンジンブレーキは、いずれも乗り味を左右する重要な要素ですので、購入前によく調べた方が良いでしょう。

 

 


アセボ峠(牧甲西線)を越えて湖南市へ抜けた後、国道1号線を東へ走り、再び甲賀市へ。そこから更に東へ進路をとり鈴鹿スカイライン(国道477号線)を目指します。御在所ロープウェイ乗り場は、滋賀県側から鈴鹿スカイラインを通り抜けた先にあります。

 

 

 

 

青土ダム

鈴鹿スカイラインへ向かう途中、少し変わったダムの側を通りかかりました。青土ダムと書いて『おおづちダム』と読みます。

 

 

ご覧のように、このダムの洪水吐(ダムの貯水量が増えた際、貯水量を調整するための放流設備)は、普通のダムとチョット違っていて、あまり見かけないカタチです。ダムの水位が上昇すると、半円形の洪水吐から水が流れ落ちるというワケです。


変わったダムなので、思わずバイクを停めて観てしまいました(´▽`;) ちなみに、上部の四角い方は、非常用の洪水吐ですね。ここまで水位が上昇することは無いと思いますが。

 

 

 

 

鈴鹿スカイライン

青土ダムから野洲川に沿って県道を北上して国道477号線へ合流。この477号線が鈴鹿スカイラインです(正確には滋賀・三重の県境にあたる武平トンネルを挟んだ特定の区間のみ)。

鈴鹿スカイラインは、三重県菰野町と滋賀県甲賀市を結ぶ山岳道路で、かつては有料道路でした。鈴鹿スカイラインという呼び名ではありますが、実は鈴鹿市は通っていません(笑)

 

 

そんな鈴鹿スカイラインですが、滋賀県側は、森の中を走るルートで展望はありませんが、コーナーが連続しており、走りごたえのある峠道といった感じですね。ただし、登山客が道路を歩いていることがありますので、スピードの出し過ぎには注意が必要です。

 

 

スカイライン内には、いくつか駐車場があるようですが、ほとんど満車状態。ハイキングや登山などで結構人が集まるようですね。

 

 

武平トンネルを抜けた先の三重県側は見晴らしが良く、ところどころ伊勢平野が見えます。天気が良ければ伊勢湾も見えそうです。

 

 

ツーリング日和なので、バイクもたくさん走っています。カップルライダーもいました(二人ともオジサンかもしれませんが…笑)

 

 

鈴鹿スカイラインを進むと、その途中で骨組みだけの不自然なトンネルをくぐりました。この時は深く考えませんでしたが、後でその用途がわかります。

 

 

さて、鈴鹿スカイラインを東へ走り抜けた先に湯の山温泉街があるのですが、そこからロープウェイで御在所岳へ登ることができます。湯の山温泉街へは、鈴鹿スカイラインから湯の山かもしか大橋を渡って簡単にアクセス出来るようになりました。


この橋は2018年に開通しましたが、そのおかげで、以前に比べてロープウェイ乗り場へのアクセスが良くなりました。

 

 

 

 

御在所ロープウェイ

湯の山かもしか大橋を渡って、ロープウェイ乗り場に到着しました。御在所ロープウェイは、湯の山温泉街から御在所岳山上公園までを繋ぐロープウェイです。1959年に営業を開始した当時は、線路水平全長2004メートル、線路斜全長2159メートル、起終点高低差780メートル、客車数30両、毎時最大輸送人員1248人、最高支柱高61メートルと、その6つ全てが世界一を誇るものでした。

 

 

御在所ロープウェイの凄さが分かったところで、湯の山温泉駅からゴンドラに乗り込んでレッツゴー!! (>ω<)

 

 

湯の山温泉街を横目にグングンと登っていきます。振り返えると伊勢平野・伊勢湾の絶景が眼下に広がります。

 

 

鈴鹿スカイラインを走行中に骨組みだけのトンネルがありましたが、その意味が解りました。どうやらアレは、ゴンドラが鈴鹿スカイライン(国道477号線)の上空を通過する位置に設けられた保護柵ですね。万が一の為に設置されているようです。

 

 

ゴンドラはこんな感じ。一見すると小さく見えますが、8~10人も乗車できます。

 

 

ちなみに、ゴンドラ内部の足元は…

ΣΣ(゚д゚lll) 高い所が苦手な人は、ちょっと怖いかも~

 

 

 

白鉄塔(6号支柱)

四方八方の景色に見とれながらしばらく登ると、白鉄塔(6号支柱)が見えてきました。高さ61メートルの白鉄塔は知多半島からでも見えると言われ、建設当時は世界一、現在でも日本一の高さを誇ります(≧▽≦)

 

 

大黒岩(だいこくいわ)

山上公園に近づいてきたところで、何やら不思議な光景が目に飛び込んできましたΣ(゚ロ゚;) 崖の上に巨岩がそびえ立ってます!写真では分かり難いですが、高さ10メートルはあろうかという めちゃくちゃデカい岩です。何がどうなったら あんなコトになるのか…?まさに奇岩ですね。

 

 

御在所ロープウェイでは、四季折々の自然を満喫することが出来ます。紅葉の季節なんかは綺麗だと思います。所要時間は片道約15分ほどですが、外の景色に見とれていると、あっという間に山上公園駅に到着します(^^ )

 

 

 

 

山上公園

山上公園に到着。それでは早速 散策していきましょう。

 

 

山上公園とは言っても、展望台までの道のりは意外と険しいので、歩きやすい靴が良さそうです(´▽`;)

 

 

滋賀県方面(北側)の展望台。鈴鹿山脈を一望できます。

 

 

コチラは南側。鎌ヶ岳方面です。右手にロープウェイの山上公園駅が見えますね。

 

 

富士見岩展望台

山上公園で一番の絶景ポイントにして、最高のインスタ映えスポット。その名の通り、条件が揃えば富士山が見えるとか。

 

 

山上公園から、観光リフト(一人乗りの腰掛式リフト)に乗って、更に上の御在所岳頂上まで向かうこともできるようです。残念ながら、今日は観光リフトが止まってます。歩いて登ることもできますが、長い道のりですね … またの機会に(笑)

 

 

 

展望レストラン

絶景を堪能した後は、山上公園の展望レストランで景色を眺めながら昼食です。

 

 

本日のメニューは、御在所ロープウェイ名物 御在所カレーうどん!! モチモチでコシのある伊勢うどんを使用したカレーうどん。でっかい角煮が入ってボリューム満点。山上公園を歩き回ってお腹が空いていたので、ペロっと完食。

 

 

そういえば、施設内の階段の手すりには、ロープウェイのワイヤーが使用されていました。センス良いですね(^^ )

 

 

食後に、おまちかねのデザート。今回は白鉄塔ソフト (´▽`人) ソフトクリームに乗っかっているのは、御在所ロープウェイのマスコットキャラクターブラン君です。彼は横から見たら… マヨネーズですね(笑)

 

 

旅の締めくくりに、白鉄塔(6号支柱)を眺めながら美味しくいただきました。

 

 

 

 

まとめ動画

信楽から鈴鹿スカイラインへの走行動画と、ロープウェイ・山上公園からの絶景を動画でお楽しみください。大画面&4K設定でご覧いただくと迫力のある映像になってます。

 

 

↑撮影したのは6月ですが、動画を見ると御在所岳の山上公園でトンボがたくさん飛んでいるのが分るでしょうか?これはアキアカネと呼ばれる種で、俗に言う赤トンボですね。6月に麓の田や川でヤゴから成虫へと羽化したアキアカネは、気温の上昇と共に涼を求めて御在所岳を登ってきます。そして秋になると産卵の為に山を下りていくそうです。暑い夏を避暑地で過ごすとは…なかなか優雅な生活を送るトンボですね(-∀-;)

ちなみに、アキアカネによく似た、ナツアカネという赤トンボもいるのですが、ナツアカネは、夏の間もずっと低地で過ごすという違いがあります。なんか こっちは庶民的ですね。なんとなく ナツアカネの方に親近感を感じるのは私だけでしょうか(笑)

 

 

 

 

本日の主な走行ルート

 A. 信楽高原鉄道 信楽駅
 B. 青土ダム
 C. 鈴鹿スカイライン
 D. 御在所ロープウェイ

御在所ロープウェイは、またいつか紅葉の季節にでも訪れてみたいです。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、コロナ危機が去ったワケではありませんので油断は禁物!! 今日は寄り道せずにトンボ返りです (^^ )

 

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