バザーズ(BAZZAZ Z-Fi TC)のインプレです。 最近はツーリングばかりで、走り込んでないので、 あまり詳しく書けませんが…(´▽`;)
と その前に…取り付け に関してですが、当初タンデムシート下の車載工具の取り付け位置に本体ユニットを設置していましたが、その位置から少し前方のデッドスペースに追いやりました。
これで従来通りにシート下スペースを使用できます。GSX-Rは、センターアップマフラーを採用している車種に比べると、かなりタンデムシート下のスペースが広いので、せっかくのスペースが使えないのは困るのでネ。
それともう一つ。シフトスイッチのコードにカバーを付けました。 白いコードだと目立って、なんかイヤだったので…(^ω^;)
ではでは、気を取り直してバザーズのインプレです。
◆QUICK SHIFT (クイックシフト)
シフトアップの際わずかに点火をカットする仕組みで、ギアのバックラッシュによりスロットルを戻さずシフトアップすることが可能となります。 下図のように各ギア間で点火カット時間を設定するコトができます。
初期設定は図の通り80ms~40msでした。たぶん車種によって異なると思います。ちなみに、最大値は125msです。実際に使ってみた感じは……エエ感じ !! (・∀・) ただし、スロットル全開でレブリミット直前にシフトするという想定で点火カット時間を設定するので、低い回転数で走行中は通常通りクラッチ操作をした方がよいですね。たしか他社製品で 一定の回転数以下では作動しないよう設定できるモノもあったハズです。
後日追記: レブ手前でシフトアップする場合、初期設定より少し短めに設定すれば、ショックが少なくシフトアップがよりスムーズになります。初期設定のままだと高回転でのシフトアップ時にFI エラー(走行には支障ないそうです)が発生する可能性があります。
◆FUEL MAP (フューエルマップ)
バザーズには点火時期の変更や、スロットルレスポンスを調整するポンプ補正等の機能はありません。また、GSX-R1000 K5 K6モデルには、A/Fセンサーの取り付け箇所がありませんので、セルフマップ機能は試していません。スロットル開度は 0%・5%・10%、以降100%まで10%刻みで設定。エンジン回転数は、各スロットル開度において 500rpm 刻みでの設定となります。
↑このマップはメーカーのサイトで、各車種で1つだけ公開されているSLIP-ONマフラー用のマップです。 実際にコレで走ってみましたが、やはり一部で燃調が合わずに、FIエラーが出ました(汗) これをベースに弄れば大外れすることは無いかもしれませんが、各社のマフラーによって最良ののマップは全然違うモノになると思うので、あまり参考にはなりませんね…
後日追記 : このFI エラーは、クイックシフトの設定不良が原因だった可能性が高いです…(´▽`;)
燃調に関しては、実走のみでバッチリ調整するのは難しく 時間もかかってしまうので、低いギア限定で低中回転からのスロットル開け初めのフィーリングにのみ的を絞って、少しだけ弄ってみました。効率よく調整するために、走行中のスロットル開度を把握しやすいよう、グリップにスロットル開度をマーキングします。 スロットル開度は、PCと接続すれば正確な数値が確認できます。しかし、上手に書けなくて、ちょっと見難い …( ̄ω ̄ ;)
あとはノートPC背負って、タコメーターと 手元(スロットル開度)をチラ見しながら 少し走っては調整、また少し走っては調整を ひたすら繰り返します。かなり手間がかかりましたが、なんとか満足できるレベルになったと思います。
もともと気になる程ではありませんでしたが、スロットル開け始めのドンツキ感を上手く消せましたので、コーナーの立ち上がりで、そこそこ深いバンクからスロットルを開け始める時に、緊張を強いられる事もなくなりました。
それから、スロットルオフ時(開度ゼロ)の領域を上手く調整すれば、かなりエンブレを軽減することができました。これもスロットルの開けやすさに貢献してると思います。この車両は、NAG内圧制御バルブ を使ってますので、多少エンブレが軽減されてるハズですが、さらにエンブレが弱くなって、1・2 速が使いやすくなりましたネ。
たしか、パワコマは0%と5%の間に2%位置での設定が可能だったと思います。 5%と聞くと少しに感じますが、実際にはけっこうスロットルを開けないと5%に満たないんですね。なので、スロットルオフの時と、立ち上がりで少しだけ開けた時がマップ上では同じ領域になってしまうので、ホントはパワコマと同様に2% 辺りでの調整もできた方が良いのかもしれません。
◆TRACTION CONTROL (トラクションコントロール)
バザーズは ホイールのスピニングを検知する専用のセンサーはありませんのでスロットルポジションセンサー ・ クランクセンサー等から得られた情報を元にしてエンジン回転数をモニタリングし、急激な回転上昇時など、リアホイールが空転していると判断した場合、点火をカットして出力を制御する仕組みだと思います。
感度の設定はフューエルマップと同様に、各回転数とスロットル開度により設定(画像の①)します。また、各ギア毎に感度を上下させることも可能(画像の②)で、画像では 1速の感度はマップの数字+2、2速の感度はマップの数字+1 です。感度の初期設定は5で、0(off)~10の範囲で設定可能。 通常はPCを接続して設定しますが、別売りのトリムスイッチで感度調整(画像の③の値) もできるようです。それら①②③の設定数値の合算値(最大10)が実際の感度となります。
カットレベルはスロットル開度によってのみ設定します。こちらも初期設定は5で、0(off)~10の範囲で設定します。
トラクション コントロールシステムの作動は、TCアクティブ ブルーライト (別売り) で確認することができますが、『 パッパッパッ 』という排気音でも効いているのが判断できると思います。私はTCアクティブブルーライトを使っていますが、やはり作動が解り易いので、感度調整の目安にはなると思います。 しかし、どう見てもタダの小型ライトなのですが、スゲーお高いです(汗)
さて、乗ってみた感想ですが… コーナリング中に、意図的にラフなアクセル操作をするなんてコトは試してないので、実際にどれだけ効果があるのか正直言ってまだわかりません(´▽`;)ただ 感度が高めの設定なら、直線走行時でも、急なスロットル操作や、ギャップで後輪が少し跳ねるだけでも、トラクションコントロールの介入が確認できました。次回のサーキット走行時に いろいろと試してみて、バザーズ トラクションコントロールシステムに対する理解が深まれば、またアップしたいと思います。
簡単ではありますが、バザーズのインプレは以上です。あくまでも素人ライダーの独断と偏見による勝手なインプレなので、突っ込みはしないで下さいネ(笑)