NAG 内圧制御バルブ取り付け その2

 

先日 取り付けたNAGS.E.D.製の内圧制御バルブですが、ちょっと気になる事が…

それは、スロットルオフ時に発生する “ 音 ” です。スロットルオフして、すこしのタイムラグがあってから、タンクの下の辺りから、『チーチッチッチッ…』という感じ小さい音が発生するようになってしまいました。 小さな音なので、最初は気が付かなかったのですが、注意してよく聞くと、やっぱりスロットルオフで鳴ってます。走行中にヘルメットを通して聞こえるぐらいなので、実際にはケッコウ大きな音なのかもしれませんネ。 

とりあえず、NAGさんに問い合わせてみると、取り付け方法は問題なし。しかし、音の原因はワカラナイとのこと。クマったなぁ…(´(ェ)`;)仕方ないので、取り付け方法を色々と試してみることに。

 

  1. 現状は、負圧センサー用のホース4気筒分のうち、2気筒分を割り振ってエマルジョン対策用の負圧を取ってます。
  2. まずは、これを1気筒分に減らして走行してみましたが、症状は変わらず。
  3. 次に、負圧センサー用のホースをノーマル状態に戻して、エマルジョン対策用ホースをメクラして走行してみると、例の音は発生しませんでした。
  4. それならばと負圧センサー用のホースはノーマルのままで、そのラインにT 字ジョイントをかまして負圧をとってみました。この状態で走行してみると、例の音は発生しませんでしたが、微低速で明らかにノッキングしやすくなり、渋滞でのトロトロ運転や Uターンが難しくなりました。


上記の、どの接続方法でも、エンジンの吹けが悪くなる等の不具合はなく、1と2の音と、4の微低速でのノッキング 以外は特に異常はありません。また、エンブレ緩和の効果に変わりはありませんでした。

 

以上の結果から、音源は判断できませんでしたが、どうやら負圧センサー用のホースには、手を加えない方がよさそうです。しかし、他に負圧を取れる箇所が有りませんので、負圧取り出し箇所を増設するしかありません(汗)

こんなことなら、従来品の内圧制御バルブにしとけばよかったかな !?ちなみに、GSX-R1000の場合は、K1K2はスロットルボディに予備のニップルがあります。K5K6にはありません。K3K4 と K7以降はワカリマセン ( ̄з ̄)

 

 

 

仕方ないので、サクッサクッとスロットルボディーを取り外しました。
DSCF1051 (2)
さてさて、どこに負圧とりだし箇所を増設するかが問題です!メインバタフライバルブよりも先(エンジン側)に設置しないと、しっかり負圧が取れませんが、コンパクト設計の為、あまりスペースがありません…( ̄Д ̄;)

 

 


いろいろ考えた結果、各気筒のメインインジェクターのサイド(もともと負圧センサー
用のニップルが付いている箇所の反対側)の、いかにもイイ感じの出っ張りを利用して取り付けることにしました (写真の手前がエンジン側です)。
DSCF1051

 

 

 


取り付けるニップルは、スクーターパーツで有名なKN企画製をチョイス。

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ネットで注文したら、翌日に届きました。仕事が早い !!

 

 

 

さっそく作業開始 !! まずは、スロットルボディに穴を開ける必要がありますが、あんまり大きな穴は開けたくないので、純正のニップルと同程度の2mmにするつもりですが、いきなり問題発生!先ほど決めた箇所に穴を開けようにも、細いドリルは短いので、ドリルのチャック部分とインジェクターが干渉してドリルが使えません。しかし、インジェクターとデリバリーパイプを外すのはちょっと面倒なので、ロングサイズのドリルを使用することにしました。
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手元が狂うと、すぐに折れちゃうので慎重に穴を開けます。

 



次に浅めに下穴を開けて、タップを立てます。
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これで、穴開けは完了。

 



ちゃんとマスキングせずに穴を開けちゃったので、スロットルの内側も外側も、全体的に切りクズまみれ…( ̄ω ̄ i) こんなときエアコンプレッサーがあれば、簡単に切りクズを除去できるんですが、そんな便利なモノはないので、代わりにエアダスターとインジェクションクリーナー徹底的に洗浄しときました。
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ニップルは液体ガスケットで取り付けようと思ってましたが、どうせ取り外すこともないので、2液性の耐熱メタルエポキシでがっちり固定しました。
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そして、ついに完成! (`・ω・´)シャキーン
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実際にホースをつなぐと、こんな感じです。
DSCF1110
青〇
は負圧センサーへ、 
赤〇内圧制御バルブへそれぞれ接続します。エマルジョン対策用ホースは各気筒に均等に吸わせる為に等長にしました。

 

 

あとは元通りスロットルボディを車体にもどして、エンジン始動。ちゃんと負圧が働いているかチェックし、最後に実走行して異常が無いか確認して完了 !!もちろん、あの音も発生していません ( ̄∀ ̄)v

 

 

この状態で、しばらく様子を見てみましょう。

 

 

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