但馬漁火ラインツーリング(居組海岸、余部橋梁、かにみそまん)

2020年 初ツーリングは兵庫県北部 但馬漁火ラインツーリング です。
但馬漁火ラインとは、兵庫県北部の海岸線を通る国道や県道を指し、山陰海岸の美しい景色を楽しむことができることから、非常に人気があるツーリングの定番ルート。ちなみに、イカ釣り漁船の漁火が名前の由来となっているようです。
但馬とは … 兵庫県北部(現在の豊岡市・香美町・新温泉町・養父市・朝来市)を指し、かつて律令制に基づいて定められたこの地域の名称。

 

 

まずは腹ごしらえ。舞鶴自動車道 西紀SAで朝食です。大粒の黒豆ぎっしり、食べ応えが満点の黒豆パン。

黒豆パンというか… ほぼ 黒豆 かたまり!? です(笑) 黒豆パンを頬張りながら、走行ルートをチェックして出発。

 

 

 

居組海岸

今回は但馬漁火ラインを西から東へ走ります。ということで、但馬漁火ラインの西端に位置する居組海岸へやってきました。七坂八峠から望む独特の景観が見どころです。おむすびが並んでいるように見えますね( ´∀` )

 

 

 

余部橋梁

続いてやってきたのは余部橋梁(JR山陰本線の鉄道橋)。約10年前に架け替えられた2代目の橋梁です。余部鉄橋 の名で知られる初代の橋梁は、1912年から約100年間JR山陰本線の運行を支え続けてきましたが、平成22年(2010年)に、コンクリート橋に架け替えられました。

 

じつは、ここを訪れるのは今回で3回目。1回目は、はっきり覚えていませんが2007年(平成19年)前後。この時は まだ初代の橋梁(余部鉄橋:鉄鋼トレッスル橋)です。高さ40メートル以上もある朱塗りの橋脚が連なる姿に圧倒されたのを今でもよく覚えています。

 

2回目は、架け替え工事後の2014年(平成26年)。2代目橋梁(現在の橋梁)を見に来ました。

 

そして、今回2020年(令和2年)が3回目です。今回訪れた理由は後ほど…
ところで、余部橋梁は高さが40メートルもあるのですが、そもそも何故そんなに高い位置に鉄道橋を作る必要があったのでしょうか? リアス海岸を走る山陰本線は、線路を通せるような平坦な土地が少なく、各地でトンネルを掘って線路を通していました。余部を挟んだ香住~浜坂間も例外ではなく、開通にはかなり長いトンネルが必要でした。

しかし、当時の技術では長距離のトンネルを掘ることが困難であった為、できるだけ標高の高い位置に線路を通すことで、トンネルの長さを短くしようと考えたのです。その影響により、ちょうど谷間に位置する余部に高い鉄橋を架ける必要があったというワケです。分かりますか?チョット説明が難しいので図で説明しましょう。

相変わらず見事な画伯っぷり。上手すぎて分かり難いかも(笑)

 

 

旧橋梁の老朽化に伴う架け替え工事の際、橋梁の一部(橋脚やレール等)が残され、余部鉄橋 空の駅 と呼ばれる展望施設が作られたのですが、展望施設へアクセスするには、急勾配の階段を上る必要がありました。


そう、2度目に訪れた時はこの上り階段を目にして、展望施設へ向かうのを断念したというわけです(この時は真夏に鳥取砂丘を徘徊した直後だったのでカラダが悲鳴を上げていました…汗)。その時のリベンジを果たすべく展望施設へ登る決意を固め、三度ここ余部を訪れたというワケなのです。

 

 

それでは意を決して登りましょう…

 

 

ポチっとな

 

 

なんと 2回目に訪れた後の、2017年(平成29年)に余部クリスタルタワーと呼ばれるエレベーターが設置され、以前に比べて展望施設へのアクセスが超絶ラクチンになったのです(  ´∀`)

 

 

 

余部鉄橋 空の駅

旧橋梁の橋脚の一部とレールや枕木をそのまま利用して作られた展望施設。高さが40メートルですので眺めは抜群。JR山陰本線餘部駅に併設されていますので、山陰本線から直接アクセスすることもできます。


実際にこの地で長きに亘り山陰本線の運行を支えてきた旧軌道のレールや枕木に触れ、その歴史を垣間見ることができます。旧橋梁の一部を残すという事は、1986年に起きた余部鉄橋列車転落事故の教訓を後世に残すという意味合いもあるのだと思います。


ちなみに、足元に設けられたガラス窓からは下が見えるようになってます。ほぼ空中歩行。高いところが苦手な方は絶対に足元を見てはいけません(笑)

 

 

 

 

香住港

余部を後にして更に東へ。松葉ガニ(ズワイガニのオス)の水揚げ量が多いことで知られる香住港。松葉ガニよりも漁期の長い香住ガニ(ベニズワイガニのオス)も有名です。

ズワイガニは地域によって、松葉ガニ・越前ガニ・加能ガニ・間人(タイザ)ガニなど呼び方がさまざまです。ちなみに、但馬地方ではズワイガニのオスは松葉ガニと呼びますが、メスはセコガニと呼ばれます。

ちなみに、カニといえば、ズワイガニより身が大きく食べ応えのあるタラバガニも人気がありますが、じつは タラバガニは生物学上はカニではなくヤドカリの仲間です。見た目は似ていますが、足の構造が違うのでタラバガニは縦にも歩くことができます。

 

 

 

白龍さん

香住港からほど近い中華料理のお店 白龍さん。

 

さて本日のランチは、なんと … かにみそまん!! V[゚∀゚]V


見た目のインパクトはもちろん、その中身もスゴイです!香住ガニの身と かにみそを合わせ、噴火する程ぎっしり詰め込んでいるとのこと(笑) ムチャクチャ熱いのを我慢して、ホフホフ言いながらボリューム満点のかにみそまんを平らげました。

ところで食べ終わったカニの殻、加工が容易でないことから、これまではあまり利用用途がなかったようですが、近年あらたな価値を生み出そうとしているようです。このカニの殻からタンパク質やカルシウム等を取り除き、細かく繊維状に砕いてやることで キチンナノファイバー と呼ばれる繊維が抽出できます。このキチンナノファイバーは軽量かつ高い強度を誇り、プラスチック等の補強繊維として使用することで耐久性・耐熱性の向上が期待できます(植物から抽出されるセルロースナノファイバーとよく似た性質です)。また、皮膚に薄く塗布することで高い保湿機能を発揮することから、キチンナノファイバーを配合した化粧品も販売されています。他にも医療用途などさまざまな分野での活用において研究が進められているようです。
カニの漁獲量減少が問題視される昨今、いざとなればカニカマで何とかなるかもしれませんが(ムリかな!?)、それよりもカニの殻不足の方が深刻な問題となる日がくるかもしれませんね(笑)

 

 

 

はさかり岩

香住を後にして但馬漁火ラインを西へ。海岸沿いを走行中、なにやら変わった形の岩が目に飛び込んできました。

日本海の荒波によって海食洞の天井が崩れ、挟まってできたと考えられています。完全に挟まってますね。まさにカニ挟み。挟まった岩塊が落っこちない事から合格祈願に訪れる人がいるとか いないとか …(。-人-。)

 

 

 

淀の洞門

はさかり岩から少し走ると、次は大きな海食洞が見えてきました。遠くからでも、かなりの大きさだと分かります。近くまで行ってみようと思いましたが、バリケードが設けられていて近づけませんでした。残念!( >д<)

後で調べるてみると、高さ18メートル、幅(奥行き)40メートルにも達する巨大な洞門のようです。40メートルといえば先ほど見てきた余部橋梁の橋脚がすっぽり収まる大きさですから、かなりデカい!地元には鬼の伝説も残っているとか。但馬地方は典型的なリアス海岸であるため、他にも洞窟・洞門・奇岩が数多く見られます。

 

 

 

竹野浜

環境省が選定する快水浴場百選に選出されています。水質や透明度も良く、夏には多くの人で賑わう、近畿で指折りの来場者数を誇る海水浴場です。

白い砂浜が続く景色はとても綺麗です。

 

竹野海岸より東は、『こんなところに道を作るのタイヘンだっただろうなぁ』と考えてしまうような断崖絶壁を走る区間ですが、適度なワインディングで走りを楽しむと同時にリアス海岸の絶景も堪能することができます。

 

 

 

御待岬展望台

竹野海岸から西へ走って、円山川の方へ降りていく少し手前に御待岬展望台があります。ここから見渡せる日和山海岸には浦島太郎の伝説が残っているそうです。


沖の方を よ~く見ると …  竜宮城 !?(*’∀’人)

 

 

 

↓但馬漁火ラインの動画も良ければご覧ください

 

 

 

 

駅舎温泉 さとの湯

円山川沿いを南下。今回の旅の締めくくりは城崎温泉です。城崎温泉は有馬温泉と並ぶ兵庫県を代表する温泉ですね。JR城崎温泉駅の直ぐ隣にある外湯 さとの湯で汗を流し旅の疲れを癒しました。

温泉の後は豪勢にカニ料理を…といきたいところでしたが、諸事情により却下。そのまま帰路につきました … 今夜はカニカマで我慢するか ( ノД`)

 

 

 

本日の主なルート

先頭の地図を見ると分かりますが、但馬漁火ラインは、円山川を渡って京都との県境まで続きます。今回は円山川に沿って南下して城崎方面へ向かいました。つまり、居組~円山川(津居山湾付近)の区間を走行したことになりますので、
正確には『 ほぼ 但馬漁火ラインツーリング 』です (´▽`;)
 A.居組海岸
 B.余部橋梁
 C.香住港
 D.中華料理 白龍さん
 E.はさかり岩
 F.淀の洞門
 G.竹野浜
 H.御待岬
 I.城崎温泉

 

 

城崎でカニ料理を食べ損ねたので、帰宅後 こっそり カニパーティー を開催

ん!? よ~く見ると…

        

        

        

正確には、ほぼ カニパーティー(笑)

 

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