竹田城ツーリング(山城の郷、但馬楽座、但馬牛)

 

今年もジメジメの季節がやってきました(´д`ι) …でもあまり降らないですね … それならば!(・∀・)ということで、ツーリングへ行ってきました。今日は暗いうちから出発です。

 

 

まずは中国自動車道 西宮名塩SAで腹ごしらえ。

 

 

神戸南京町『皇蘭』監修の名塩ラーメン。あっさりスープの醤油ラーメンです。朝ラーでお腹を満たして再出発。

 

 

天空の城竹田城へ

さて、今回の行き先は、兵庫県朝来市の有名な観光スポットである竹田城跡です。竹田城といえばご存知のとおり、『天空の城』や『日本のマチュピチュ』と言われる、日本屈指の規模を誇る山城です。虎が臥せているように見えることから虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)とも呼ばれています。

 

 

竹田城跡に向かう為、まずは姫路と和田山を南北に結ぶJR播但線の竹田駅を目指します。大阪方面からだと、舞鶴若狭自動車道 春日ICから北近畿豊岡自動車道(春日和田山道路)で向かうと早いです。

竹田駅に到着すると、駅周辺に観光用の駐車場がいくつかありますので、車・バイクを停めてから竹田城跡に向かいます(駐車場の詳細は後述)。標高約350メートルの竹田城跡に向かう方法は、登山道竹田城跡周遊バス(天空バス)のいずれかになりますので、事前に確認しておくと現地で慌てずに済みます。マイカーやバイクで山頂付近まで登ることはできませんので、ご注意を。

 

竹田城への登山道


駅裏登山道 一般的な登山道で所要時間は 30分
表米神社登山道 険しい登山道で所要時間は 40分
南登山道 整備された道路(坂道)で所要時間は 60分
  ※ 一般道なので下りの自動車に注意が必要です。
竹田城跡まで登山する場合、ルートは上記の3つ。の登山道なら、C1の竹田まちなか観光駐車場が近いですが、早朝は利用できません(AM7:00~)。の南登山道を利用する場合はB2の竹田城下町観光駐車場が近いですね。

 

 

竹田城跡周遊バス(天空バス)


JR竹田駅前のバス停から山城の郷という観光施設を経由し、山頂付近のバス停まで登ることが出来ます。ただし、バス停から竹田城跡の料金所まで少しだけ徒歩で移動する必要があります。また、天空バスは早朝は運行していません。山城の郷も早朝は営業していません。天空バスを利用するならC1竹田まちなか観光駐車場が良さそうですね(山城の郷までマイカーやバイクで向かうことは可能です)。
注意!竹田城跡の観覧時間や天空バスの運行時間は季節によって変動しますので、HPで事前によく調べておきましょう。

 

 

それらを踏まえ、今回はB1竹田城跡・立雲峡駐車場を利用して早朝から駅裏登山道で竹田城跡に向かうことに。

ちなみに、立雲峡とは竹田城から2kmほど南東に位置する撮影スポットです。雲海が見られる季節(9~11月頃)には多くの人が訪れるようです。

 

 

それでは、竹田城跡・立雲峡駐車場にバイクを停めていざ出発!

 

 

まず円山川に架かる朝来橋を渡って竹田駅の方へ向かいます。

 

 

橋を渡ると、山頂付近にわずかですが石垣が見えますね。そんなことより、とても30分で登れるように思えないのですが…大丈夫かな(-∀-`; )

 

 

駅の方へ向かって更に歩くと、登録文化財である旧木村酒造場EN(えん)が見えてきました。


ここは明治初期の造り酒屋を改修したもので、情報館 天空の城として営業しています。カフェや宿泊施設としても利用されているそうです。さすがにまだ営業していませんので先を急ぎましょう。

 

 

旧木村酒造場EN(えん)の裏手に回って、JRの踏切を渡ると、竹田城にゆかりのあるお寺や表米神社が並ぶ寺町通りに出ます。白壁や綺麗な水路、松並木など風情あふれる場所ですね

 

 

駅裏登山道

寺町通りを抜け、いよいよ駅裏登山口にやってきました。それでは気合を入れて行ってみましょう!(`・ω・´)

 

 

竹田城跡へ向かう登山道では、春になるとツツジやヤマザクラが咲き誇り、紅葉の季節にはコナラの黄葉や真っ赤な実をつけた低木等が登山者を楽しませてくれるそうです。そんな登山道をゆっくりと登っていきます。

 

 

これは竹田城跡のマスコットキャラクターかな?名前は … ワカリマセン(´▽`;) あとで調べてみましょう。

 

 

料金所まで、残り700メートル、600メートル。 この辺りはまだまだ余裕があります。しかし、このあと事件が…‼

600メートルの看板を通り過ぎたあたりで、私の目の前に、見たことも無いくらい巨大な蜂が飛び回っているではありませんか!ΣΣ(゚д゚lll)  驚いて、いま登ってきた道を一目散に駆け下り、あっという間に振り出しに戻ってしまいました(・∀・;)

少し冷静になって考えると、何事も無かったので良かったものの、これは蜂を前にして一番やってはいけない行為です。蜂は動くモノに寄ってくる習性があるからです。蜂の視界に入らないように、そっと身をかがめてゆっくり後ずさりし、その場から離れるのが正しい方法。走って逃げてはいけないのです。

だってビックリしたんだもん … (´▽`;)

このまま引き返すわけにもいかないので、意を決して再度登ります。もし、まだ登山道に蜂が居座っていたら、他の登山道か天空バスに切り替えます。慎重に辺りを見回しながら登り、再び600メートル看板付近に到着しましたが、どうやら蜂は飛び去ったようで、その後は何事もなく順調に登ることができました(´エ`;)


とは言ってもやはり動揺していたようで、500メートル看板の写真はピンボケ(´ー`A;)

 

 

そんなこんなで無事に駅裏登山道を登りきると、料金所が見えてきました。

 

 

観覧料は大人500円です。

 

 

料金を支払って早速 観覧にGO!(料金所からもう少しだけ階段が続きます … 汗)

 

 

 

 

国史跡 竹田城跡

山城として日本で指折りの規模を誇る竹田城は山名持豊により1430年~1440年頃に築かれたと言われています。築城当時の城には石垣等は無く、現在のような城郭が造られたのは、100年以上後の安土桃山時代だと言われています。最初は城というより、播磨と但馬の国境付近に造られた砦という感じだったんでしょうかね。

 

 

料金所から少し階段を登り、まずは城の表玄関である大手門へ。周囲の石垣と見付櫓で枡形虎口を形成しています。枡形虎口とは、簡単に言うと外敵の侵入を阻む仕組みを備えた城郭の入り口のことです。

 

 

大手門を抜けた先には広~いスペースが広がっています。ここは北千畳です。足元には史跡の表土流出を防ぐため、不織布の保護シートが張られています。

 

 

北千畳からの展望。竹田駅周辺の街並みが一望できます。北東方面に目をやると、今朝通ってきた和田山ジャンクション付近が見えます。

 

 

城内の観覧ルートは、大手門から南千畳方面への一方通行になっており、進入を制限されている区画もあります。

 

 

北千畳から三の丸へ進みます。三の丸から撮った北千畳方面の写真です。ここも侵入者を高い位置から確認・攻撃できるよう、枡形虎口となっています。

 

 

続いて、三の丸に配置された食い違い虎口 武の門

 

 

武の門を抜けて二の丸方面の写真。本丸への進路は侵入者の行く手を遮るように虎口が続きます。

 

 

ところで、竹田城の魅力といえば、なんといっても穴太流石積みと呼ばれる技法(無加工の自然石を使用する石積み方法)によって築かれた石垣造りの遺構そのものです。

自然石をそのまま使用して積まれた石垣は、非常に水はけがよく、見た目に反して丈夫で、構築から400年経った今も最小限の復元しか行われていないことも特徴のひとつです。

 

 

そんな立派な石垣を横目に、二の丸から階段を登って本丸へ。

 

 

本丸から、いま歩いてきた北千畳方面(北東)の眺めです。石垣の上に植えられた木は桜が多いので、桜の季節はめちゃくちゃ綺麗だと思います。チョット来るのが遅かったかな (´ー`A;)

 

 

本丸から北側を眺めると、立派なアーチ橋が見えます。これは播但自動車道の虎臥城大橋です。

 

 

そして、いよいよ天守台へ。天守台から南二の丸・南千畳方向の雄大な景色。 南千畳から、南二の丸、平殿、本丸へと梯郭式の縄張になっており、防御性を高めています。

 

 

二の丸から撮った南千畳方面の写真を見ると、南千畳から南二の丸、本丸へと階段状になっているのがよく分かります。ちなみに、竹田城跡は全体的にあまり高低差を感じませんが、南千畳・北千畳・花屋敷は同じ高さになっており、本丸との高低差は約20メートルにもなるそうです。

 

 

続いて本丸から南千畳の方へ向かいましょう。これは資材運搬用のモノレールかな?奥に見える花屋敷と呼ばれる曲輪は進入禁止になっていました。

 

 

平殿から花屋敷方面をパチリ。平殿は本丸をぐるりと取り囲むように配された曲輪です。

 

 

次は、平殿から南二の丸へ。北側と同様に、南二の丸も外敵の進入を阻むため、櫓台によって複雑に折れ曲がった曲輪になっており、要所に門が配置されていたと考えられています。

 

 

振り返って、南二の丸から天守方面。

 

 

正門。南千畳から南二の丸への進入路にあたります。ここも外敵の侵入を阻止するため、両サイドから攻撃できるようになっていますね。

 

 

南二の丸を抜けた先は観覧ルートの最終エリア、北千畳と双翼を担う南千畳。こちらもかなり広い曲輪です。昔は立派な松が多く立っていたそうですが、現在では数本しか残っていません。史跡の掘削等を避けるため新たな植樹はせず、自生したマツを害虫等から保護して育てているようです。

 

 

最後に、400年前の姿を今に伝える見事な石垣造りの遺構を目に焼き付け、竹田城を後にしました。

 

 

ちなみに、竹田城跡ではドローン禁止です。それから、数箇所にAEDが設置されていました。

帰り際にふと気が付いたのですが、城内を観覧中に他の観光客にまったく出会いませんでした。帰りに料金所のおじさんに話を伺うと、驚いたことに今日はまだ私以外の観光客は来ていなかったようです。早朝とはいえ、桜や雲海の季節なら沢山訪れていたでしょうね。1時間程ですが、竹田城を独り占めしちゃいました。それから、料金所のお手洗いがめちゃくちゃ綺麗でした!山の上とは思えないほどで、虫なんて一匹も見当たりません。これには驚きました!
あっ、虫で思い出しました … お手洗いに虫はいませんが、登山道には蜂がいることを(-∀-;) 帰りも再び蜂に警戒しながら、駅裏登山道を慎重に下ったことは言うまでもありません。

 

 

 

 

道の駅  但馬のまほろば

竹田城跡の観覧を終えましたが、せっかくなので、山城の郷へも行ってみましょう!(・∀・) 少し時間が早いので、朝走ってきた道を少し戻って、北近畿豊岡自動車道にある道の駅但馬のまほろばへ移動。こちらで少し時間を潰すことに。

 

但馬のまほろばは、すぐ側に近畿最大級の円墳である茶すり山古墳があることから、古墳時代をイメージさせる建屋がズラリと並ぶ一風変わった道の駅です。

 

 

 

 

虎臥城大橋

道の駅で休憩の後、再び竹田城跡方面へ走り、山城の郷へ。山城の郷へ向かう途中の田舎道を走行中、コーナーを抜けた途端、目の前に突然巨大なアーチ橋が!

これは先ほど竹田城跡の本丸から見えた虎臥城大橋ですね。ローマの水道橋を思わせる見事な造りは、近くで見るとなかなかの迫力。

 

 

 

 

山城の郷

虎臥城大橋をくぐり、少し山道を走ると山城の郷へ到着。山城の郷は、竹田城跡の西側(JR竹田駅と反対側)に位置する竹田城跡に一番近い休憩処です。施設内には、観光案内書やおみやげ屋さんがあります。

最初にも書きましたが、ここには天空バスの停留所があります。JR竹田駅を出発した天空バスがここを経由して竹田城跡付近まで登っていくわけですね。

 

お決まりの顔出し看板も。マスコットキャラクターの名前が判明。名前は『たけじぃ』だそうです( ´∀`)

 

観光案内書を覗いてみると、竹田城跡の大きな模型が展示してありました。製作者はなんと地元の中学生だそうです。細部まで綺麗に作りこんでます。大人顔負けの見事な作品です。

 

続いておみやげ屋さんで、ご当地スイーツを!(´▽`人)  ここでしか食べることができない冷やし真菜焼(まなやき)です。

これは、寺町通りの水路に実在する ” 背中にハートの模様がある鯉 ” がモデルとなっているそうです。今朝、寺町通りを歩いたのに、水路の中まで見てませんでした(´ω`;) ちなみに、昔は魚のことを真菜(真魚:まな)と呼んでいたらしく、まな板の語源も魚を切る時に使われたことに由来しているそうです。 そんな真菜焼をペロリ。十勝あん&生クリームで甘くて旨い!最後に天空の城ラムネで喉を潤し、山城の郷を後にしました。

 

 

 

 

山城の郷を出て、円山川沿いをのんびり走って北上。日中は暑いくらいの陽気。川風が心地良いです (´ω`⊂ )

 

 

 

 

道の駅 但馬楽座

円山川沿いに走り、本日最後に向かったのは、道の駅但馬楽座
お目当ては道の駅内にある但馬牛レストランやぶ牧場さん。

 

オーダーは…牛炙りとろ卵丼。但馬牛のもも肉を軽く炙って温泉卵と一緒にいただきます。絶品でした!(*’∀’人)

 

 

 

 

本日の主なルート

 A. 西宮名塩SA
 B. 竹田駅
 C. 但馬のまほろば
 D. 山城の郷
 E. 但馬楽座

 

 

それにしても今日は疲れました。登山なんて何年振りかな? でも早い時間なら観光客も少ないので、竹田城跡観覧オススメです。もし蜂に遭遇したら、身をかがめて ゆっくりその場を離れる等、落ち着いて行動しましょう!
 … 私が言っても説得力ないけど(笑)
ちなみに蜂は濃い色の服や、匂い、音で刺激を受けることもあるので注意が必要です。やっぱり…天空バスがオススメかな(´▽`;)

以上、竹田城ツーリングでした。

 

 

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