暑さも和らぎ走りやすい季節になりました。今回のツーリングは、三重県の 伊勢・鳥羽・志摩を走りたいと思います。日が暮れるのが早いので、まだ暗いうちから出発です。
道の駅 飯高駅
奈良市から、天理、桜井、宇陀、吉野と南へ走って、和歌山街道で東へ。道中の道の駅 飯高駅で小休憩です。
飯高駅?? 最後に ”駅” が付くのは珍しいですね。調べてみると、飛鳥時代~奈良時代にかけて、情報伝達の為に整備された”駅制”と呼ばれる交通制度において、この地域に作られた駅家の名前が由来しているようです。
小腹が空いたので売店を物色。飯高名物の でんがら(朴葉もち)を購入しました。でんがらは、この地域に古くから伝わる蒸し菓子で、田植え等の農作業を終え、ひと段落した頃によく食べられていたそうです。
農作業が落ち着いた時期に食べられていたことから、野あがり餅とも呼ばれていますが、朴の葉で包んで縛った状態が ” 田 ” に見えることや、もちの表面についた葉脈の小さな模様が ” 田 ” に見えることから、でんがら(田柄)と呼ばれるようになったとか(所説あります)。
ところで、でんがらに用いられている朴の葉ですが、よく食材を包むのに利用されているのを見かけます。その理由は、葉が大きく食材を包むのに適しているだけでなく、殺菌効果がある為なのです。また熱にも強く、食材をのせて火にかけるなど調理器具やお皿として使用されることもあります。飛騨高山の郷土料理である朴葉味噌なんかが有名ですね。そんな朴の葉ですが、けっこう便利なモノなので、実はショッピングサイト等で検索してみると大抵は販売しています。しかも、けっこうイイお値段で…(-∀-;)
さて、でんがら でお腹が膨れたところで再出発。和歌山街道を櫛田川に沿って東へ走り、渋滞をパスするため勢和多気インターチェンジから伊勢自動車道で一気に伊勢市へ。
伊勢志摩スカイライン
伊勢自動車道 伊勢西インターチェンジで高速を降り、2kmほど南東へ走って伊勢志摩スカイラインへ。伊勢志摩スカイラインは伊勢市と鳥羽市に跨る朝熊山(あさま やま)を横切るように作られた全長約16kmの有料道路です。通行料金はインターネット割引が利用できるかもしれませんので、事前にHPでチェックするとよいでしょう。
実は、伊勢志摩スカイラインを走るのは2度目。8年前に一度走ったことがあるのです。ただ、前回は悪天候の影響で眺望やワインディングを楽しむどころではなく、急いで走り抜けた!? という記憶しか残っていません(笑) 今日は天気の心配は無さそうなので、ゆっくりと楽しみたいと思います。前回、伊勢志摩スカイラインを訪れた時の様子は↓コチラです。
伊勢志摩スカイラインは、伊勢側・鳥羽側どちらのゲートから入っても、山頂付近(標高約500メートル)までコーナーが連続する道をグングン登って行きます。一部、舗装の傷んだ箇所もありますが、眺望は素晴らしく、南に志摩半島の山々、北に伊勢平野・伊勢湾を望む絶景スカイラインです。
山頂広場
スカイライン内にはところどころ展望台が設けてありますが、やはり山頂広場からの展望が一番。山頂広場からの眺めは素晴らしいの一言に尽きます。一見の価値ありです。ちなみに、山頂広場には広い駐車場と売店もあります。
山頂広場から鳥羽湾の方角(東)を眺めている時、あることに気が付きました!よく見ると 3匹の亀が列をなして泳いでいるように見える⁉(*^m^)
山頂広場を軽く見て回ったので、ちょっと休憩。売店で、恒例のソフトクリームを!(´▽`人) 今回は天空ソフト! 見ての通り ふんわりモフモフ。ボリューム満点で美味しくいただきました( ´∀`)
ただ、もう少しインパクトが欲しいですね。天空ソフトっていうくらいだから、真っ青にするとか、思い切って天ぷら乗せちゃうとか⁉とにかく奇抜なアイデアの方が話題になって注目が集まるハズです。天空ソフトだけに飛ぶように売れるかも(笑) あれ!? 前にも同じようなこと書いた気がする…( *´艸`)
天空のポスト
天空ソフトをペロペロしながら、山頂広場をぶらぶらしていると、ポツンと佇むレトロな丸形郵便ポストを発見。これは”天空のポスト”と呼ばれる、伊勢志摩最高峰に立つ郵便ポストだそうです。
『青空に浮かぶ真っ赤な郵便ポスト』なんともSNS映えしそうですが、これはオブジェではなく、ちゃんと手紙を投函できる本物の郵便ポストです。投函した手紙には”伊勢”の消印が押されるため、旅の思い出に手紙を投函する人も多いとか(葉書と切手は売店で販売しています)。こんな場所ではありますが、日曜日以外は毎日集荷があるみたいです。集荷にやってくるのは 天空のカブ だったりして⁉( ´∀`)
どこまでも広がる青い空と海を思う存分堪能した後、天空の売店で お土産を購入し、天空のトイレ で用を足してから、山頂広場を後にしました(笑)
伊勢志摩スカイラインの動画です
パールロード
伊勢志摩スカイラインを走り抜けて、パールロードへ。パールロードは、鳥羽と志摩をつなぐ一般道です。交通量が少なく眺望に優れた おすすめルートです。
鳥羽展望台
続いて訪れたのは鳥羽展望台。コチラも鳥羽方面へのツーリングでは外せないスポットです。天気の良い日は富士山が見えるとか。
今日はこちらでランチです。鳥羽展望台にお店を構えるヴィスタ・マーレさん。日本の絶景レストランbest30に選出されているお店で、一面ガラス張りの店内から見える景色は、見渡す限り空と海。まさに絶景レストランです。
そんな絶景を眺めながらいただくメニューは、伊勢海老カレー‼ 伊勢海老は、味もさることながら、古くから縁起物としても珍重される高級食材。長い触角や脚が傷付いてしまうと価値が下がる為、伊勢海老漁は一匹ずつ丁寧に網から取り外してやる必要があり非常に手間がかかる事や、その生態については解明されておらず養殖技術が確立されていない事が高級食材として扱われる理由の一つです。そんな伊勢海老と素晴らしい景色を同時に楽しめる格別のランチでした(*’∀’人)
さて食後のデザートは、本日2回目のソフト!(´▽`人) なんと、三重県が真剣に作ったという伊勢海老ソフト!! お値段はチョット高めですが、そのお味は・・・ 甘いけど、ほんのり海老風味??
なんとも不思議な味で、チョットびっくり Σ(゚ロ゚;) でも、ソフトクリームになってしまった伊勢エビ自身が一番 びっくりしてるかもしれません(笑)
横山展望台(カフェ・ミラドール志摩)
鳥羽展望台を後にして、パールロードを南へ。本日最後に訪れたのは横山展望台。ここには、英虞湾(あごわん)が一望できる展望施設があります。
英虞湾一帯は海岸線が複雑に入り組んだリアス海岸としてよく知られています。リアス海岸は、地盤の沈降や海水面の上昇等によって造られます。つまり、現在の岬や島は、もともと山や丘だったところで、現在の入り江がもともと谷だったところです。谷に海水が流れ込むことで、複雑に入り組んだ海岸線が出来たというワケです。2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットの会場となった賢島(かしこじま)も英虞湾内に浮かぶ島の一つです。他にも大小さまざまな島々が点在し、その多くは無人島で手つかずの自然が残っています。
英虞湾は真珠の養殖としても有名ですね。リアス海岸は、複雑に入り組んだ形状のおかげで、風や波が穏やかで、養殖に適した環境だといえます。岸から近い場所でも十分な水深があるため、海岸近くに養殖場を設けることが可能ですので、管理しやすいことも養殖に適している理由の一つです。一方で、津波による被害が大きくなることも忘れてはいけません。入り江に波が侵入すると、逃げ場がないので両側の岸が狭くなるにつれて波が高くなり、被害が大きくなる傾向にあります。リアス海岸で有名な三陸海岸は、先の東北地方太平洋沖地震によって大きな津波被害を受けました。自然の猛威に翻弄されながらも、その土地や産業を守り続ける人たちの努力があるからこそ、我々は自然の恵みを享受することができるのですね。
そんな英虞湾を一望できる横山展望台には雰囲気の良いカフェ(カフェ・ミラドール志摩)が併設されており、平日にも関わらず大賑わい。それにしても観光客がめちゃくちゃ多かった(^^;) 平日でこれだったら土日はどうなるんだろうか?なんか落ち着かないので、さっさと退散~(;´Д`)
本日の主な走行ルート
A. 道の駅 飯高駅
B. 伊勢志摩スカイライン
C. 山頂広場
D. 鳥羽展望台
E. 横山展望台(カフェ・ミラドール志摩)
今日はソフトクリームを2個も食べてしまった(^^;) ツーリング先で美味しそうなモノを見つけると、ついつい手が出ちゃいます。まぁ食欲の秋なので しょうがないですね 。とはいえ最近 太ってきたので少しダイエットせねば…
(‘・Ꙫ・’)ブヒブヒ
といいながらも、お土産をペロリ(笑)本日のお土産は G7伊勢志摩サミットのコーヒーブレイクで茶菓子として各国首脳に提供された シェル・レーヌ。
ミネラルを多く含む天然パールシェルカルシウムを生地に練りこんで焼き上げた逸品。表面はサクッとしていて、中はしっとり。そして程よい甘さ… 美味しすぎて気が付いたら全部平らげてました…
ブタに真珠ですね (‘・Ꙫ・’) ブヒブヒ(笑)